パソコンはこれからの社会を生きる子どもたちにとって、鉛筆やノートと同じように身近な道具。
パソコンを取り入れることで、学校教育はどう変わっていくのでしょうか。
授業の様子を交えて紹介します。
※GIGAスクールの「GIGA」は、「Global and Innovation Gateway for All」の省略で、直訳すると「世界的な規模での革新の入り口を全ての人に」という意味です。
【GIGAスクールとは?】
児童・生徒、一人に1台のパソコン(以降、タブレットPCと表記)を用意し、学習に利用するという改革です。
【GIGAスクールはなぜ始まった?】
急速に進む社会のデジタル化。これまで学校ではインターネットやタブレットPCを使うことがあまりありませんでした。
そのため、学校のデジタル化を進め、子どものうちから使う機会を増やすために、GIGAスクールは始まりました。
〇現在の社会
■インターネットの普及で、より新しい情報に触れられる
■検索機能を使って、素早く簡単に調べられる
■キーボードでの入力で文書作成が効率的
■双方向の情報発信や情報共有が簡単で、大人数で協力し合える環境がある
〇今までの学校
このギャップを解消するのがGIGAスクールなんだ!
■ 図書資料は情報の信頼性は高いが、最新ではないことがある
■ 調べものに手間がかかる
■ 教師の板書と児童・生徒がそれを書き写し時間が必要
■ 教師から児童・生徒という一方通行の学習が中心
【GIGAスクールのQ&A】
※GIGAスクールの授業の様子は「広報さがみはら4/15号」をご覧ください。写真入りで紹介しています
Q.タブレットで遊んでしまうのでは?
A.日本では「コンピューター=ゲーム」の意識が強いとの調査結果(出典:国立教育政策研究所、OECD生徒の学習到達度調査(PISA2018))がありますが、コンピューターは勉強や問題解決に役立つ道具です。GIGAスクール構想では、意識を変えていくことを目指しています。
Q.人間関係が希薄にならない?
A.デジタルホワイトボードを使用することで、個々の意見を「見える化」して共有しながら作業を進められます。グループで協力しながら作業を進められるため、コミュニケーションが活発になります。
「自分で考える力を育てる」
それがGIGAスクール
↓
学校でパソコンやインターネットを活用できるようになると
●授業を効率化できる
●個に応じた学びができる
●問題解決の選択肢が増える・学びが充実する
↓
情報活用能力が身に付くことで、インターネットコミュニティやAIを活用するなど、今までにない方法で問題を解決できるようになる
【用語解説】
《タブレットPC》
本市では「Google Chromebook(グーグル クロームブック)」を使用しています。Googleのソフトウェアがあらかじめ組み込まれているパソコンです。
《オンライン》
パソコンやスマートフォンがインターネットでつながっている状態です。
《デジタルホワイトボード》
黒板やホワイトボードのようなもので、児童・生徒のアイデアなどを、その場で「見える化」して共有できます。
《インターネットコミュニティ》
インターネットを通じて、関心のある分野や、目的などが共通の人が集まるサービスです。オンライン会議を開催したり、オンライン掲示板などを使用したりなど、世界規模でのコミュニケーションが可能です。
《AI》
人工知能といわれ、データを学習し、予測・判断できるコンピューターシステムです。
◎全国に先駆けたプログラミング的思考の教育
小学1年生から中学3年生までに身に付けるプログラミング的思考などの情報活用能力とそのためのプランを設定して、全校でその力を身に付ける授業を実践しています。
◎GIGAスクールもSDGs
SDGs(エスディージーズ)とは、2015年の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標。
世界中の誰もが幸せに暮らし続けるための17のゴールが設定されています。
4 質の高い教育をみんなに
10 人や国の不平等をなくそう
※Google、Google Chromebookは、Google LCCの商標または登録商標です。
問い合わせ⇒教育センター 042-754-2577
さがみはらGIGAスクールハンドブック
http://www.sagamihara-kng.ed.jp/jouhou-han/kyouikunojouhouka/data/3_001_GIGAHB.pdf