家族で“防災会議”をしよう
いつ起こってもおかしくない大災害。非常用物品の備蓄や避難方法などを把握していますか。
この機会に家族や地域で防災について話し合い、もしものときに「どうしよう?!」と慌てることがないよう日頃から備えましょう。

■課題1 家の中は意外とキケン?
家の中は、倒れるものや割れるものが多い。
改めて見直して、できるだけ危険を避けよう

背の高い家具が倒れそうだ!
「家具が転倒して下敷きになったら大ケガするよね。通路がふさがったら、逃げ道がなくなるかも!」

対策 家具を建物に固定しましょう
建物の壁や柱に金具で固定するか、集合住宅などで壁に釘打ちできない住宅では、ポール式の固定器具などを使って固定しましょう。
「重い物を下に、軽い物を上に収納すると、さらに転倒防止効果があるよ」

ガラスは大丈夫?
「衝撃で窓ガラスや食器棚のガラスが割れるかも。もしかしたら飛び散った破片でケガをするかも!」

対策 ガラスの飛び散りを防ぎましょう
窓、食器棚、額縁などのガラスに、飛散防止フィルムを貼りましょう。
ガラスは割れると細かい破片になることがあります
「食器棚に食器の飛び出しを防ぐ金具も取り付けると、さらにいいね!」

■課題2 「備蓄」って必要?
電気や水道、物流などが止まるかもしれない。
最低でも3日分を目安に生活に必要なものを備えよう

非常食を備えたことはあるけど、あれって何年前?
「東日本大震災を教訓に非常食を備えてみたけど、11年たってる!賞味期限は大丈夫かしら?」
「ローリングストックは食品だけじゃないんだ。日用品にも当てはまるよ!」

対策 「備える・使う・買い足す」方法で備蓄を
特別な保存食などを用意しなくても、日頃から食べ慣れている・使い慣れているものを多めに用意し、使う・補充することを繰り返す備蓄方法があります。これをローリングストックと呼びます。

《ローリングストックの利点》
食べ慣れている・使い慣れているもので備えられる
食品の賞味期限切れを防ぐ効果がある

電気が止まったら?水道が止まったら?
「数日間は自力で生活する必要があるな」

対策 一定期間生活できるように必要なものを備えよう
避難のときに両手がふさがらないリュックサックなどに、非常事態に必要なものを用意しておきましょう。

《ないと困るものは何かを考えよう》
例えば・・・
めがね / 下着 / マスク / 常備薬
簡易トイレ / モバイルバッテリー
赤ちゃんがいる場合は、
液体ミルク / 哺乳瓶 / おむつ
も必要だね。
障害者手帳や健康保険証、貴重品なども、一緒に持ち出せるように意識しておこう。家族構成に合わせて考えてみよう!

《非常用持ち出し袋の例》
リュックサック型の持ち出し袋
非常食 / 飲料水 / トイレットペーパー
救急薬品(ばんそうこう、消毒薬、解熱剤、胃腸薬など)
懐中電灯 / ラジオ / ヘルメット / タオル、ハンカチなど
多目的ライター / 電池(懐中電灯・ラジオ用など)

■課題3 家族が離れ離れのときは?
災害は家族がそろっているときに起きるとは限らない。
安否を確認でき、全員が無事に会えるように備えよう

携帯電話がつながらないかも
「携帯のない時代の連絡方法ってどうしていたかな…」

対策 公衆電話を使えますか?
公衆電話は災害時でも比較的つながりやすくなっています。携帯電話の普及で、最近は公衆電話を使う機会が減っているため、家族で公衆電話を使ってみる機会を作りましょう。
「設置場所も確かめておこうね!」

対策 家族の顔を見て安心したいね
集合場所を決めておく
学校や公園など、安全で分かりやすい場所を集合場所として決めておきましょう。
「家族全員で無事に会おうね」
「「学校の校庭、滑り台の近く」など、具体的な場所を決めておくことも必要だよ」

対策 私の無事を知らせたいな
「「災害用伝言サービス」って聞いたことあるけど、簡単に使えるのかな」

《災害用伝言サービスとは?》
震度6以上の地震が発生したときなどに提供されるサービスです。音声か文字で安否情報を残せます。

災害用伝言ダイヤル(電話 171)
声を録音する「ボクは無事だよ!○○小学校にいるよ!」→災害用伝言サービス→家族が録音を聞く

災害用伝言板(パソコン、スマホから)
文字を入力する「ボクは無事だよ!」→災害用伝言サービス→家族が文字を確認する「ボクは無事だよ!」

◎「災害用伝言サービスを使ってみよう!毎月1日、15日などに使い方を練習できるよ」

■課題4 避難はどうする?
指定された緊急避難場所に行くことだけが「避難」ではない。
親戚や知人宅、ホテルなどへの避難、在宅避難も考えておこう

近所の避難場所なら知っているよ
「我が家の避難場所は、○○小学校だよね!」

対策 避難場所は1つではない
風水害のときと地震のときでは、避難する場所が変わることがあります。
地震の時 一時(いっとき)避難場所、広域避難場所(大規模な火災などが発生したとき)
風水害が発生したとき 親族や知人宅、ホテルのほかに、市が開設した風水害時避難場所、自宅内の安全な場所

「風水害時避難場所や広域避難場所は「さがみはら防災マップ」で確認できるよ!避難するときに安全に通れる道も確認しておこう」

対策 避難の防災標識を覚えよう
避難についての防災標識は次の2つです。違いを知っていますか?
避難場所マーク・・・身を守るために、緊急に避難するところ
避難所マーク・・・危機が去ったあと、自宅などに住めなくなった人が生活するところ

「避難場所では食料などの物資の配布はないから、自分たちで用意する必要があるよ」

《ペットの避難について》
「ボクを守ってね!」
日頃からペットの防災対策もしておきましょう。
例えば
●ケージに慣れさせておく
●迷子札やマイクロチップを装着する
●ペット用の避難用品を用意しておく など
「避難場所、避難所には動物が苦手な人やアレルギーのある人もいるよ。必ずケージに入れよう」

【随時募集】井戸を持っている人へ 災害時協力井戸登録制度にご協力を
個人などが所有している井戸を、災害時に地域の生活用水(飲料水以外の水)として利用する制度に登録して、災害時の地域助け合いにご協力ください。
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/bousai/1008801/1008809.html

◎メールマガジン「防災」に登録しましょう
市内の気象情報、地震情報、避難指示などの災害に関する重要な情報や、ひばり放送で放送した情報などを随時配信しています。

◎さがみはら防災ガイドブックを活用しましょう
防災に欠かせない大切な事柄がまとまっているガイドブックです。
本市に令和3年10月以前から住んでいる世帯には、ポスティングで配布しています。家族でもう一度読み返してみましょう。
HPにも掲載されています↓
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kurashi/bousai/1008638/1008640.html

◎いつかに備えて、家族の情報を定期的に見直しましょう
防災会議を何度も繰り返し実施することで、いざ災害が発生したときに、一人一人がどのような行動をすればよいかの判断がしやすくなります。
《一人で暮らしている人へ》
周りに知っている人があまりいない場合は、日頃から連絡を取れる人を決めておきましょう。
また、近所の避難場所まで徒歩で行ってみるなど「一人避難訓練」をしてみましょう。