やぶ払い・下刈り
後の作業を進めるためにまずササや低木常緑樹等の除去をするやぶ払いが必要です。
又、目的樹種の幼樹を育てている場合は、日陰にならないように周辺の草本を除去する下刈りが必要になります。
伐採
<間伐>
弱った木を伐りますが(劣勢間伐)、木材利用する場合は大きな木から伐っても良い(優性間伐)。
間伐後枝が伸びて林冠部が閉鎖しないようにします。
<皆伐>
皆伐は雑木林の皆伐は生物の多様性を増大し、林床植物の増加に最も効果がありますが、大面積の皆伐は土砂流出・崩壊の配慮が必要です。
<伐採の適期・注意点>
伐採時期は再生を考えると10月から2月が適しています。
広葉樹は伐倒方向と裂け上がりに注意が必要です。広葉樹は重心位置の判定が難しい場合がありますので、多方向から観察して重心位置と倒れる方向を判断します。
【出典・参考】図:「森づくり安全技術マニュアル」(森づくり安全技術・技能全国推進協議会)より
萌芽更新(ぼうがこうしん)ともやかき
萌芽枝ははじめは皮の中に浮いた状態で弱いですが、切株から独立して自根を形成します。
伐採後3年で樹高が2~3mになったら、もやかきをして素性の良い幹を2~3本残します。
シカの多い場所は食害にも注意が必要です。
落ち葉かき
斜面の上から下に、表面に落葉が少し残る程度に掻き取ります。
30~50年生きている埋土種子や根からも芽生えがはじまりますので、踏みつけて植生が後退しないよう注意します。