タケは成長が早く、放置された生産竹林や森林や田畑にも侵入し拡大します。そうしますと景観だけでなく水源涵養・土砂崩れ・生物多様性等の問題が生じてきます。
【出典・参考】
写真:「市民による里山整備指針」(神奈川県、平成13年)より
写真:「市民による里山整備指針」(神奈川県、平成13年)より
放置・侵入竹林の手入れ目標
放置荒廃した竹林をどのような姿にするのかによって手入れ方法が異なるので、目標を検討する必要があります。
・ 森林に戻す・・・・・侵入したタケが少ない場合は排除して森林再生。タケが多い場合は排除後樹種転換します。
・ 生産竹林にする・・・竹材又はタケノコの生産が出来るよう整備します。
残存適正本数
立竹の残存適正本数は竹の直径と利用目的と種類により異なりますがその一例を紹介します。
【出典・参考】
表: 「竹資源循環利用促進プロジェクト」(愛媛県) より
表: 「竹資源循環利用促進プロジェクト」(愛媛県) より
伐採の方法
・古いタケ、形質の悪いタケから伐採し、若い緑色のタケを残します。
・伐り方はタケ用の刃の細かいノコギリで、地際で節の上を水平に伐ります。(斜めに伐ったまま残すと危険。タケの中に雨水貯まると蚊等が発生)
・タケの利用目的別の伐採年齢
通常・・・・・・・5年
資材・工芸用・・・4~5年
竹炭・・・・・・・4年以上
鑑賞竹・・・・・・7~8年も可
落ち葉かき
・厚く積もった落ち葉をクマデでかき出し、植物の発芽と育成を進めます。
タケの拡大を防ぐ方法
・明るく、土の軟らかい場所を作り地下茎を誘導します。
・遮蔽板を埋めて遮断します。(柔らかい土は深さ1m)
【出典・参考】
図:「森づくり安全技術マニュアル」(森づくり安全技術・技能全国推進協議会)より / 「竹資源循環利用促進プログラム」(愛媛県)
図:「森づくり安全技術マニュアル」(森づくり安全技術・技能全国推進協議会)より / 「竹資源循環利用促進プログラム」(愛媛県)
タケを絶やす方法
・毎年伐り続ける
・12~2月に高さ1mで伐って放置し、根と桿を腐らせる方法もあります。
タケノコの管理
・収穫時期
モウソウチク・・・・・・・・・・・4月
ハチク・・・・・・・・・・・・・・5月
マダケ・・・・・・・・・・・・・・6月
穂先タケノコ(高さ2~3m)・・・5~6月
・けとばし
親竹用以外の遅い不要タケノコは蹴り倒します。