森林整備を行うには、現在の森林がどのような状態にあるのか調査して手入れの計画を立てます。里山の広葉樹林の調査方法と生産目的の針葉樹林の調査方法の一例を紹介します。
里山広葉樹林の調査と手入れの計画
基本調査・自然的条件・社会的条件を調査し、エリア別に森林タイプを決めてゆきます。
調査結果から、森林タイプ別に整備内容を計画して提案します。
【出典・参考】
「広葉樹林整備指針」(神奈川県、平成7年)より
「広葉樹林整備指針」(神奈川県、平成7年)より
生産針葉樹林の調査と手入れの計画 (標準地調査法)
1haで1~2ヶ所の標準となる区画を定めて、その全ての立木を調べて全体を推定します。森林の位置・面積・木材蓄積・地形・地質などを調べます。そのために木ごとの種類・本数・直径・樹高などを測量します。
調査結果から、下刈り・枝打ち・間伐等の量を計画して提案します。
【出典・参考】
「森を測る」(NPO森林の風、平成22年)より
「森を測る」(NPO森林の風、平成22年)より
その他の調査
「生き物調査」・・・生物多様の豊かな森林も求められています。生物観察や調査の方法もあります。
「社会調査」・・・地域社会の歴史や暮らしと森の関わりを調べることも意義があります。
【出典・参考】
「森林施業ガイドライン」(NPO森づくりフォーラム)
「森林施業ガイドライン」(NPO森づくりフォーラム)