1995年11月の開館以来、29年間にわたり当館のプラネタリウムとして主役を担ってきた光学式の投影機、HELIOS(ヘリオス)が、11月30日と12月1日の特別上映をもっていよいよ退任となりました。11月30日には朗読プラネタリウム、12月1日は、宇宙フェスタさがみはらの一環として、「ヘリオス最終投影&記念撮影会」が行われ、この最終投影が本当に最後の投影となりました。
今回で3回目となる朗読プラネタリウムでは、お馴染、声優の渡辺克己(わたなべかつみ)さんが「星空のジェイクとちいさなジーコ」を、高橋全(たかはしあきら)さんのピアノをバックに、情感たっぷりと朗読されました。
絵本作家の葉祥明さんによる2作品の朗読の合間に、北鎌倉葉祥明美術館館長の堀内重見(ほりうちじゅうけん)さんによる講演も行われ、そして、HELIOSによる北半球と南半球の星空が映し出されるなど、とても密度の濃い内容でした。
最後に出演者のみなさんと記念写真。
そして、最終日となった12月1日の最後の上映回では、参加してくださったJAXA宇宙科学研究所の吉川真先生と天文家の大川拓也さんが冒頭にコメントをくださいました。さらに上映の中でも、おつかれさま、HELIOSのメッセージがたくさんの方から寄せられました。
最後の投影にふさわしく、なぜか関西弁のHELIOSくんも登場。
そして、夜明けの展開で印象的なラストとなりました。
終了後も記念写真を撮る人が絶えず、HELIOSとのお別れを惜しんでいました。
HELIOSファンのお一人は、手編みのマフラータオルを持って応援に来てくれました。
HELIOSはこれで退任しますが、今後は、展示資料として当館に残ります。
12月2日からは更新工事が行われ、すでに座席が取り外されました。
来年6月までのミニプラネタリウムの上映や、ミニ展示など、詳しくはこちらをご覧ください。今後も工事の様子や、新しいプラネタリウムの情報などもこのブログでご紹介していきたいと思います。
(生物担当学芸員)