生きものの記録、世界へ発信! シティ・ネイチャー・チャレンジ(CNC)に参加しませんか

「シティ・ネイチャー・チャレンジ(CNC)」とは、世界中の都市が同じ期間に生き物を観察・記録し、その種類や数を競い合う国際的な取組です。今回、相模原市域もこれに参加することになりました!相模原市内に生息する生きもの(植物・昆虫・鳥・魚など)を観察し、撮影した写真をスマートフォンアプリ「iNaturalist」(無料)に記録します。また、生きものの種類や名前はAIが自動で提案してくれます。

キビタキ

対象となるのは、4月24日~27日に、相模原市内で観察した生きものの写真とデータです。詳しくは、相模原市のホームページをご覧ください。

クマバチ

集まれ!生きもの同定会

現在開催中の企画展「わぉ!な生きものフォトコンテスト写真展」の記念イベントとして、CNC期間中に記録された生きものの種類や名前を、専門家と参加者で一緒に確認する同定会を開催します。生きものに関する知識がなくても、興味がある人であれば、どなたでも参加できます。記録された生きものを複数のユーザーが同定することで、研究に活用できるオープンデータとして、地球規模生物多様性情報機構(GBIF)に提供されます。

日時    令和8年5月9日(土曜日)  午前10時から午後3時【出入自由】
場所    相模原市立博物館地階大会議室、麻布大学 大教室、またはオンライン
申込方法   こちらのフォームからお申込みください。

カナヘビ

集まった観察記録は、相模原市にどのような生きものが暮らしているかを知るための資料として、地球規模のデータベースに登録され、自然環境を理解し、守っていくために役立てられます。多くの方のご参加をお待ちしております!
(博物館長・学芸員)

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キンラン開花

4月16日、博物館お隣の樹林地でキンランの開花を確認しました。

キンラン

残念ながらこの場所は一般の方が入れない場所ですが、博物館では大学などと協働で調査を行っていて、毎年開花状況を確認・記録しています。

上から見たキンラン

さらに、こちらも一般の方が入れない場所に咲いたギンランです。

ギンラン

ギンランは昨年まで前庭でも咲いていたのですが、今年は見つけられていません。これから落ち葉の下から立ち上がってくるのか、もう少し様子を見守ろうと思います。
そして、雑木林の貴婦人、エビネが咲き出しました。

エビネ

こちらは前庭の一角で咲いているので、どなたでもご覧いただけます。

エビネ 花のアップ

まもなく中庭でも咲くので、その時には案内表示を出そうと思います。
(博物館館長・学芸員)

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シロバナハンショウヅルが見ごろです!

博物館お隣の樹林地で、シロバナハンショウヅルが見ごろです。

シロバナハンショウヅル

ただ、株数がとても少なく見つけるのはちょっと難しいので・・博物館駐車場の奥、プレハブの建物のそばのフェンス沿いに、挿し穂で増やした株が開花しています。

フェンスで咲いているシロバナハンショウヅル

日当たりが良いので、たくさん咲いています!
そして同じ場所に、絶滅危惧種のカザグルマも挿し穂で植栽しています。こちらは来週あたりに咲きそうです。

カザグルマのつぼみ

今年は春の花が少し早めに咲いています。見逃さないように気を付けなくてはいけませんね!
(博物館長・学芸員)

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カントウタンポポの園

博物館の前庭にここ数年、在来種のカントウタンポポが増えていることは以前にもブログでお伝えしました。今年はさらにその株数が増えて、それまで多かった外来種との雑種のタンポポを席捲する勢いです。

前庭に現れたカントウタンポポの園(その)

草刈りなどで適度に管理された土地が年数を経て安定し、さらに近くにカントウタンポポの自生地があると、そうした土地へ徐々に分布を広げてくることは以前から知られていました。しかし、その勢いをこうして実際に見ていると、土地に根付いた在来種の底力を感じます。
中には色が少し薄めの花もあります。

白花品と言ってもよいくらいの色の花

こちらはレモンイエローの花です。

レモンイエローの花

じつはこうした薄めの色が出やすいのも、カントウタンポポの特徴です。時には白花品もありますが、踏み付けや除草剤によるストレスがかかるところによく見られます。この場所は除草剤はまいていませんが、時々管理のために足を踏み入れることがあるので、こうした色変わりが出てくるようです。
ちなみに、これらの株からいくつか花粉をとって調べたところ、下の写真のようにしっかり花粉の粒がそろっていたので、カントウタンポポであると判断できます。

スマホに取り付けた顕微鏡で花粉を撮影したもの それぞれの粒の大きさが揃っています

なぜ花粉が揃っているとカントウタンポポなのか、ということについてはちょっと長い説明が必要になってしまうため、別の機会に解説したいと思います。
前のブログでフデリンドウが盗掘されたことを書きましたが、カントウタンポポの増加はかなり嬉しい出来事でした。
(博物館長・学芸員)

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地面に空いた穴は

今年もフデリンドウが見ごろを迎えています。写真は、博物館前庭に咲いている株です。

開花したフデリンドウ

博物館お隣の樹林地も、フェンス沿いや遊歩道沿いに咲くのですが、今年は開花数が例年よりもだいぶ少ない状況です。その原因の一つが、地面に空いたこの穴です。

フデリンドウが盗まれた痕

3月下旬、開花前のフデリンドウを盗んだ痕と思われるこの穴が、遊歩道沿いに20か所ほど確認されました。
フデリンドウは越年草で、前の年の秋に芽生えて冬を越し、春に花が咲き結実すると枯れます。なので、開花した株を持ち帰ったところで根付く可能性は低く意味はありません。つぼみの方がまだ根付く可能性があるのかもしれませんが、いずれにしても開花、結実まで進む確率は低いものと考えられます。
公共の場に自生し、多くの人が開花を楽しみにしている野草を個人の趣味で持ち去るモラルの低さを目の当たりにして、とても悲しい気持ちになりました。
(博物館長・学芸員)

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屋外案内幕が新しくなりました!

当館の目の前を走る銀河天の川通りに面した屋外に、大きな案内幕が設置されていることはご存知でしょうか?

画像左側の大きな案内幕にご注目!

このたび、この屋外案内幕が約6年ぶりにリニューアルしました!

before

after

展示資料などを中心とした落ち着いた色合いの旧デザインから一新、新デザインでは令和7年7月にリニューアルしたプラネタリウムを舞台に、当館マスコットキャラクターの「おびのっち」や市域に生息する生きものたちが楽しげに星空を眺める様子がいきいきと描かれています。
ご来館の際は、新しくなった屋外案内幕にもぜひご注目ください!

※企画展会期中など、別のデザインの案内幕を設置する場合がございます。

(歴史担当学芸員)

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当館資料が石川県立歴史博物館で展示されます!

4月25日(土)から石川県立歴史博物館で開催される特別展「鷹と加賀前田家」にて、当館資料が出展します。

石川県立歴史博物館 令和8年度春季特別展「鷹と加賀前田家」

この特別展は、飼育したオオタカ・ハイタカ・ハヤブサなどの猛禽(もうきん)類を操って行う狩猟「鷹狩(たかがり)」と加賀藩主・前田家との関わりについて、様々な資料から紹介する内容となっています。

当館から貸出しする資料は2点で、ツミ(雌)の剥製と天保8(1837)年に上溝村の高橋道格という人物が書き記した覚書「(国郡・道筋・村高其他32ヶ条明細書上)」(当館寄託)です。
これらは猛禽類の生態や、かつて台地上に広がっていた原野「相模野」が好適な狩場であり、前田家の狩猟場とされていたことを示す重要な資料として展示される予定です。

4月3日(金)、館内では資料を搬出するための作業が行われました。他館への資料貸出しを行う際の運搬方法はケースバイケースで、借用する館の学芸員が自ら行う場合や、美術品や博物館資料を専門に扱う業者が担う場合があります。
今回は、美術品専用車、略して「美専車」をもつ業者による運搬でしたが、いずれの場合も貸す側・借りる側の両館の学芸員が梱包作業に立ち会い、資料の状態などを検品しながら行います。

古文書資料は薄葉紙という薄手の紙で包んだ後、サイズを合わせた板段ボールでサンドイッチ状に固定し、ふかふかの緩衝材を敷いた運搬用段ボールに梱包します。

厳重に梱包しています。

羽を大きく広げたツミの剥製は、展示ケース上部から吊り下げる形で展示されており、この状態を保ったまま運搬する必要があります。そのため、ワイヤーやタコ糸、結束バンドなどを駆使し、運搬時に揺れてもワイヤー類が資料に干渉しないよう注意しながら、天井部分を格子状に組んだ特別な運搬用段ボールのなかに収められました。

常設展示の状態

展示時の状態を保ったまま運搬するため、様々な工夫が凝らされていました。

このツミの剥製が当館の自然・歴史展示室を飛び出すのは今回が初めてのことで、それも遠方の石川県への旅立ちです。たくさんの方に躍動感ある姿をご覧いただけるとうれしく思います。

特別展の詳細は、石川県立歴史博物館の特設ページをご確認ください。

(歴史担当学芸員)

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イチリンソウ

代表的な早春植物(スプリング・エフェメラル)のひとつであるイチリンソウの開花を見に、市内南区の緑地へ行きました。花まっさかりのタイミングで、美しく咲いていました。

イチリンソウ

イチリンソウは“和製アネモネ”とも呼べる植物で、直径が4~5cmほどもある大きめの花がすっと立ち上がり、風に揺れる様子が美しくてとても人気があります。

イチリンソウ

この緑地は私有地で、他の植物を含めて見守っている地元の方に案内していただきました。ジロボウエンゴサクも見ごろです。

ジロボウエンゴサク

夏にはヤマユリやキツネノカミソリも咲くそうなので、季節が進んだらまた見に行きたいと思います。
(博物館長・学芸員)

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春真っ盛りの山

4月5日と6日、市内緑区の山地へ絶滅危惧生物の調査へ行きました。その生物自体は非常に厳しい状況なのですが、フィールドは春真っ盛りで生気に満ち溢れていました。空から「ピィーウィー」と声が聞こえたので見上げると、南から渡ってきたばかりのサシバが飛んでいました。

サシバ

満開のミツバツツジには、モフモフの体に花粉をたくさんつけたクロマルハナバチがやってきていました。

ミツバツツジとクロマルハナバチ

ダンコウバイの若葉がかわいらしく並んでいます。

ダンコウバイ

足元で光るものが動いていたので目を凝らすと、オオセンチコガネでした。

オオセンチコガネ

ヤマビルもたくさんいましたが、写真は省略します・・
調査はそれなりに成果をあげられて、そして久しぶりにたくさんの汗をかいて、リフレッシュできました。
(博物館長・学芸員)

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明日から!わぉ!な生きものフォトコンテスト写真展

毎年好評いただいている「わぉ!な生きものフォトコンテスト写真展」、今年も明日、4月4日(土)からオープンです!11回目を迎えるこの写真展は、思わず「わぉ!」と声をあげてしまうような生きものたちとの出会いをとらえた写真25作品を展示します。

今日の列品作業では、「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」から、公益財団法人日本自然保護協会とソニーグループ株式会社のみなさんが作業にあたってくれました。

間隔などをしっかり調整しています

準備もすっかり整い、オープンを待つばかりとなりました!

準備万端

このコンテストの特別審査員の一人には、当館学芸員が加わっています。講評コメントの一部も担当していますので、そちらもぜひご覧ください。
「あなたのお気に入りのわぉ!」な作品に投票するコーナーもあります。写真展は5月10日(日)まで、ぜひご来場ください。
(博物館長・学芸員)

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