このシーズンになると、ジョロウグモの網に変化が現れます。
色が黄色くなるのです。
なぜ色が変わるかというと、酸化による化学構造の変化によるものだそうです。
それならば、春や夏にも黄色くなってもよさそうなものですが、そうではありません。
一つ考えられる原因は、寒くなると網を張り替える頻度が下がる事。そのため、糸の酸化が進行するのに十分な時間があるのかも知れません。でも確かめたわけではありません。
もう一つ考えられる事は、クモが成熟するにつれ、糸の成分が変わるのでは、という可能性。これも単なる推測です。
ただ、マダガスカルにいるジョロウグモの仲間が出す糸には酸化されやすい成分が含まれていて、黄色くなりやすいのだそうです。また、ジョロウグモ類は英語でゴールデン・シルク・スパイダーと呼ぶそうで、この仲間の糸は特に黄色くなりやすいのかも知れません。
とりあえず1つめの可能性は実験すれば確かめられそうです。どなたかやってみませんか?(学芸班 木村)
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プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
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