学芸員リレートーク「相模原が柴胡が原”と呼ばれていたころ」

今週日曜日、12月10日(日)は11月から始まった学芸員リレートーク&スタンプラリーの2回目となる講演会「相模原が“柴胡が原”と呼ばれていたころ」が行われます。
さて、学芸員リレートークとは!?詳しくはコチラをご覧下さい。

チラシがスタンプラリーの台紙となっています

当館学芸員がそれぞれ専門研究の成果などをお話しいたします。今回は、生物担当学芸員の秋山が担当します。
江戸時代中期、相模原台地を旅した蘭学者の渡辺崋山はこの地が「柴胡が原」と呼ばれていることを書き記しています。柴胡とは、当時生薬原料として引く手あまただったミシマサイコの根を乾燥させたものです。

柴胡(ミシマサイコの根を乾燥させたもの)

ところが現在、相模原はおろか、神奈川県内全体を見渡してもミシマサイコはほとんど見られなくなってしまいました。
台地を黄色く染め上げたと言われるほど咲き誇っていたミシマサイコがいつ、どのように消えていったのか。古文書から近現代の植物誌の記述を丁寧に見ながら、土地利用の変遷や絶滅危惧植物の問題について解説します。

ミシマサイコの花

植物に関心のある方だけでなく、郷土史や環境保全学に興味のある方にもお楽しみいただける内容です。
ぜひお気軽にお越し下さい。
12月10日(日)午後2時から、博物館大会議室(申し込み不要、先着200名様)にて開催です。
なお、このリレートークはスタンプラリー形式となっています。全5回のうち4回分のスタンプで、記念品を差し上げる予定です。今回からでもまだ間に合います。1回目を聴講された方も、スタンプ台紙をお忘れなく!

カテゴリー: おしらせ, 生きもの・地形・地質 パーマリンク