以前、このブログで「ジョロウグモは年を越して2月頃まで生きている事がある」と紹介した事がありますが、残念ながら今年は、博物館周辺で年越しをした個体はいないようです。
その代わりではありませんが、網にからまって死んでいる個体を見かけました。
生きているうちに自分の網に捕らわれてしまう事はまず有り得ないので、どうしてこうなったのか不思議です。
さらに良く見ると、硬い殻を持たない腹部がしっかり残っています。さらに頭胸部の銀色の毛や、脚の環状斑(縞模様)が色鮮やかに残っていて、まるでていねいに乾燥標本にしたかのようです。
クモの標本は、普通「液浸標本」といってアルコール浸けにします。
しっかりと保存するためにはそれで良いのですが、ビンの中に入っていて、色も抜けてしまうので見映えがしません。
そこで、乾燥標本づくりに挑戦したことがあるのですが、きれいに仕上げるには結構手間がかかります。
こんな風にきれいな乾燥標本(?)ができてしまうなんて、偶然の力にしばし感嘆してしまいました。
リンク
プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
-
最新記事
アーカイブ
カテゴリー
2025年4月 月 火 水 木 金 土 日 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 QRコード
タグ
企画展 (99) カイコ (93) クモ (78) 地質 (66) 歴史 (57) 講座 (47) プラネタリウム (45) JAXA (44) 市民学芸員 (41) はやぶさ2 (41) 観察会 (38) ミニ展示 (38) 星空情報 (32) フデリンドウ (29) 講演会 (28) 野外調査 (27) 吉野宿ふじや (26) 尾崎咢堂 (26) ふるさといろはかるた (26) 尾崎行雄 (25) 学びの収穫祭 (25) 実習生 (25) 昆虫 (24) エナガ (21) 紅葉 (20) ジョロウグモ (20) ワークショップ (19) キアシドクガ (18) はやぶさ (17) 絶滅危惧種 (16) 尾崎咢堂記念館 (16) 考古 (16) 大河ドラマ (16) 外来種 (15) カワラノギク (13) 学習資料展 (13) 民俗 (13) 石 (12) クワコ (12) メジロ (12) ミズキ (11) 臨時休館 (11) コブシ (11) がろあむし (11) 雨 (10) 冬鳥 (10) 展示解説 (10) 脱皮 (10) キビタキ (10) 麻布大学いのちの博物館 (10) 徳川家康 (10) どうする家康 (10) 舘野鴻 (10) 議会政治の父 (9) 自然観察会 (9) ヒレンジャク (9) 実習 (9) ゲンジボタル (9) 相模原ふるさといろはかるた (9) 探鳥会 (9) 冬芽 (9) 相模川 (9) 出張授業 (9) クリスマスリース (9) カラスウリ (8) 甲州道中 (8) 歴史講座 (8) 憲政の神様 (8) ヌルデ (8) カントウタンポポ (8) 和田義盛 (8) 羽化 (8) 幼体 (8) ボランティア (8) スタンプラリー (8) クイズラリー (8) カザグルマ (8) 博物館ボランティア (7) 市民学芸員かわら版 (7) 徳川四天王 (7) 小原宿本陣 (7) 横山党 (7) クサギ (7) 眠 (7) 特定外来生物 (7) ビロードツリアブ (7) 生物多様性 (7) 雪虫 (7) カメムシ (7) アブラゼミ (7) セミ (7) 繭 (7) 休館日 (6) センサーカメラ (6) 特別公開 (6) 抜け殻 (6) 津久井城 (6)メタ情報