ジョロウグモの脱皮

脱皮中のジョロウグモ

写真は、ジョロウグモの脱皮。もう最終段階で、あとは長い脚を引き抜くだけです。
クモや昆虫など、硬い殻を持つ動物は体を大きくするために脱皮をします。
皮膚のように、体の成長とともに伸びてくれれば良いのですが、そういう仕組みにはなっていません。
脱皮したてのクモは体が柔らかく、大変無防備な状態です。しなくて済むなら済ませたいところでしょうか、大昔からこのやり方は変わりません。
ところで、この写真、腹部から上に白い線が伸びているのがお分かりでしょうか。
脱皮の時には体の外側全てを脱ぎ捨てるので、糸いぼ(腹部にある糸を出すための器官)も使えなくなるはずなのですが、どうやらジョロウグモは脱皮時にも継続して糸を使う仕組みを持っているているらしいのです。
見逃してしまいそうな些細な事ですが、ちょっと考えてみると不思議、というのは意外にあるものです。

足まで無事に抜けました。

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