前日の冷たい雨から一転、4月2日は爽やかな春の日差しが地面の隅々にまで行き渡るような一日でした。
緑区の早春植物の開花状況と、台風などによる生育地の被害状況を確認する調査を行いました。まずは植物ではありませんが、石砂山(いしざれやま)のギフチョウです。
石砂山はギフチョウの生息地として県の天然記念物に指定され、県内で唯一残る発生地です。ちょうど満開になったサクラの花などへ吸蜜に訪れていました。
足もとでは、アマナが咲いていました。陽当たりの良い場所ではピークを過ぎていますが、ちょっと日陰の法面だったので花がまだ残っていたようです。
場所は変わって、こちらはピークを過ぎたカタクリです。どうにかきれいに咲いている花を一つ見つけましたが、多くの株は花がすでにしおれていました。
写真を撮影した場所は植栽などされていない自生地で、訪れる人もなくひっそりとしていました。
カタクリを撮影してふと頭を上げると、斜面の上にシュンランが咲いていました。仲良く2つの花が並んでいました。
こちらは、オキナグサ。この場所は私たちが“楽園”と呼んでいる場所で、県内でもわずかに残る自生地です。昨年の台風による崩落痕が近くにありましたが、楽園は無事でした。
同じ場所に咲く、オカオグルマです。
さらに別の場所へ移動して、こちらはイチリンソウです。
ここはスギ林ですが、やはり昨年の台風で倒木が多くあり、自生地が狭まってしまいましたが、木もれ日を受けてしっかりと咲いていました。
同じ場所で、もうヤマブキソウが咲いていました。
例年より早めに咲いた花、例年どおりの花が入り交じり、いろいろな植物の開花を確認できました。