㊁「にほんの里百選 だんだん茶畑
佐野川地区」
にほんの里100選は、朝日新聞創刊130周年、森林文化協会創立30周年を記念して共催により選定され、2009年1月に発表されました。その主旨は、「人の営みが育んだすこやかで美しい里を全国から100カ所選んだ。対象とした里は、集落とその周辺の田畑や草地、海辺や水辺、里山などの自然からなる地域。広さにかかわらず、人の営みがつくった景観がひとまとまりになった地域を一つの里ととらえた。」(にほんの里100選ホームページより)
神奈川県内では相模原市緑区の佐野川と葉山町上山口、近隣では、町田市小野路が選ばれています。
前出のホームページには佐野川について「山間地に茶畑と土蔵、山地にへばりつく茶畑。霧の発生で上質の茶が生まれるという。今も使われる土蔵が数多く残る。自給自足の里で、ユズも特産品。」と解説されています。
陣馬山(じんばさん)や生藤山(しょうとうさん)など関東山地の山々の麓に息づく里山の風景は、急峻で複雑な地形なのに、どこか柔らかく、爽やかです。それは茶畑をはじめ、地域の人の手が入り、整然とした景観をつくっているためでしょう。近年はサルやイノシシによる獣害もあり、厳しい農業環境となっていますが、この美しい里山の風景がいつまでも続くよう願ってやみません。
*このかるたは当館のボランティア「市民学芸員」が2017年に制作したものです。
*このかるたは相模原市立博物館にて貸出し可能です(8/31まで休館の予定)
*貸出しの詳細やその他このかるたに関心のある方は、博物館までお問い合わせください(042-750-8030)
*貸出し使用時には感染症予防のため、事前・事後の手洗い・消毒などを必ず行ってください。