1月22日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは「真冬の木の枝に春の準備を見つけよう」です。ズバリ、冬芽の観察です。
ただし、当館のまわりにはあまり大きな冬芽をつける樹木が無いので、ルーペを持ってもらい、お隣の樹林地へ行きました。
最初にみなさんに紹介してとてもウケたのが、ハリエンジュの冬芽です。
ハリエンジュの冬芽は、枝に埋没するタイプなので通常はあまり紹介する機会が無いのですが・・・ルーペでじっくり観察した参加者のお子さんからは「鬼の顔!」と声が上がりました。若い枝の冬芽が、トゲとセットで、鬼、あるいは般若(はんにゃ)のお面のようにも見えます。
そして、アカメガシワの冬芽は、「毛がいっぱい!」と声が。
すばらしいリアクションだったので、大切な芽を凍結から守る方法として、毛皮をまとうか、カプセルに入れるか(または枝にしまいこむか)という違いを紹介しました。
最後にみなさんで取り組んでいただいたのは、冬芽観察標本づくりです。
ミズキの冬芽を採集し、芽鱗(がりん:冬芽を構成するうろこ状のもの)をはがしながらスチレンボードに張り付けていきます。
何枚もの芽鱗をはがすと、やっと小さな葉の芽が出てきました。ピンセットと指でみなさんしっかり作ってくれました。
ちょっとマニアックな内容かなと心配しましたが、植物に興味を持ってくれるお子さんがたくさん参加してくれたため、とても楽しく盛り上がりました。
来月は2月26日に実施します。お楽しみに!