4月23日、今年度最初の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは「フデリンドウとビロードツリアブを探そう」ということで、前回(3月19日)マークしたフデリンドウのつぼみの株が開花しているかを確認して、そこへ集まる虫のビロードツリアブを探す内容です。
ただし、この時期の野外はどこを見ても観察したいものであふれています。まずは、ドングリの木である、コナラの花を観察しました。最初に、落ちている去年のドングリを見つけて、その真上にある木の枝を確認します。そこには・・
ヒモのように垂れ下がっているものが・・。これは花ですが、ドングリがなるのはここではありません。そこで、枝を少し取って、ドングリの元を探します。
ヒモのようなものは雄花(おばな)で、探しているのは雌花(めばな)ですが、ルーペで見てもなかなか見つかりません。そのうち、ドングリの付いていた場所を想像しながら探すと・・ありました!
花にもドングリにも見えませんが・・、ちょっと丸いところがかろうじてドングリっぽいでしょうか。
ドングリを探していたら、いつもお手伝いに入ってくれている小学生のヨシ君が、近くの地面で面白いものを見つけてくれました。
女王アリが出入りするアリの巣です。これから女王アリは飛んでいき、旅先でオスと交尾をして大家族を作ります。同じ種類とは思えないくらい立派な大きさの女王アリに、みなさん驚いていました。
さて、そんな想定外の観察を楽しんだあと、フデリンドウを見に行きました。
しっかり咲いていましたが、残念ながらビロードツリアブは見つかりませでした。いつも飛んでいるのに(下見の時にはいましたが・・)、たまたまこの時間帯はいなかったようです。
そこで、近くに咲いているイヌザクラの花を望遠鏡で見て、サクラの仲間とは思えない花の様子を観察したり、
あちこちで日向ぼっこをしているカナヘビをつかまえたりして、
今年度最初の生きものミニサロンを、楽しく終了しました!
次回は5月21日(土)に実施します!