5月8日、ゴールデンウィークの最終日です。博物館お隣の樹林地では、ハリエンジュが開花しています。
外来種ではありますが、地域によっては蜂蜜の原料の一つになるなど、有用な樹木として知られています。
ただ、成長が早くすぐに大木になるのと、名前にあるとおり鋭いトゲが全体にあって、ちょっと扱いにくい木でもあります。ちなみに、花は甘い香りとともに、花自体に甘みがあり、食用になります。
こちらは、やはりトゲトゲのある白い花、ノイバラです。
樹林内では、「タララララララ・・」とドラムロールのような音が響いています。これは、アオゲラのドラミングです。
ドラミングとはアオゲラなどキツツキ類特有の習性で、つつくと大きな音の出る木を選び、連続で木をたたいて縄張りを宣言したりします。つまり、さえずりと同じ役割があるということですね。
キビタキも、相変わらず美しいさえずりを響かせています。
また、姿は見えませんでしたが、樹林の奥の方から「ジュジリジュジリジュジリ・・」と連続した鳴き声が聞こえてきました。おそらく、オオムシクイが渡りの途中に立ち寄って鳴いているのでしょう。
定着して縄張りを守る鳥、渡りの途中に滞在している鳥など、この季節の樹林はとても賑やかです。