毎年5月18日は何の日かご存じですか?その答えは、「国際博物館の日」です。
国際博物館の日とは、博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発することを目的として、ICOM(イコム/世界の博物館関係者で組織される国際博物館会議)によって1977年に制定されたものです。
相模原市立博物館では5月13日(土)~5月20日(土)の土日に、国際博物館の日にちなんだ様々なイベントを実施しています。題して、国際博物館の日2023「博物館探検隊!」です。
5月14日(日)は、イベントの1つとして「くずし字を読んでみよう」を行いました。
わたしたちが日常で使う漢字やひらがなとは異なった形をしている「くずし字」。古文書や昔の書物でしか馴染みがないと思われますが、お蕎麦屋さんの暖簾(のれん)や割り箸の箸袋など、実は意外にも身近で使われていることがあります。このワークショップでは、そうした身の回りにあるくずし字の紹介や、くずし字のもととなっている漢字(=字母/じぼ)に関するお話をしました。
また、せっかくの国際博物館の日のイベントということで、参加者の方には博物館で働く学芸員の仕事を体験してもらいました。
今回は資料の扱いについて学ぼう!をテーマに、本物の掛軸の取り扱いに挑戦しました。
掛軸を掛け外しする際は、矢筈(やはず)という専用の道具を使います。本物の掛軸を前に少し緊張気味の皆さんでしたが、一連の手順が終わると最後はホッと笑顔に。普段はなかなかできない経験ができたと喜んでいただけました。
国際博物館の日2023「博物館探検隊!」は、今週末も開催します。5月20日(土)は、毎月恒例の生きものミニサロン、コスチュームと本物の土器で記念撮影できる縄文人体験や、博物館のバックヤードツアーを実施する予定です。
ここでしかできない様々な体験を楽しんでいただくとともに、このイベントを機に当館の活動についてもっと知っていただけると嬉しいです。
(歴史担当職員)