8月12日、博物館お隣の樹林地を歩いていると、ミズキの葉に笑顔がたくさんありました。
アカスジキンカメムシの幼虫が、集団で葉の裏にとまっていたのです。上に向かい合っている美しいカメムシは、成虫です。
幼虫は背中に笑顔を背負い、成虫は「歩く宝石」と称される美しさ。カメムシと言えば独特のにおいですが、アカスジキンカメムシのにおいはあまり強くなく、顔をしかめたくなるようなものではありません。
相模原市内では、木の多い場所でわりと普通に見られる昆虫です。これだけの美しさを誇る虫ですが、タマムシなどと違い、標本にするとこの光沢感が無くなり、くすんでしまうのが残念なところです。
(生物担当学芸員)