博物館の敷地内に植えられているコブシが実ってきました。ゴツゴツした果実が膨らんでいます。
コブシと言えば、春先に咲く花が思い浮かびますが・・
じつは、コブシの名はこのゴツゴツした果実が握り拳(こぶし)似ていることからつけられたものです(花のつぼみを拳に見立てたという説もあります)。
この果実、熟してくると、なんとなく不穏な気配が漂います。果実の割れ目から覗く真っ赤な種子が、ちょっと魔物的です。
しかし、この果実がさらに完熟すると、それはまた興味深い植物の不思議が現れますので、改めて紹介したいと思います。
(生物担当学芸員)