ナラタケが出るということは

12月1日から館内設備の修繕のために臨時休館中(2月末まで)の相模原市立博物館ですが、ここ数日の寒波ですっかり木々の葉も落ちました。

12月22日の相模原市立博物館正面 左の大きな木がクヌギ

そんな中、正面入口近くにあるクヌギの大木の根もとに、こんなキノコが発生しました。

根もとにぴっしり生えたキノコ

ナラタケです。このキノコは、クヌギやコナラなどのブナ科樹木の切り株や、立ち枯れた株の根もとに生えることが知られています。

すでに乾いて傘が反り上がっています

ということは・・このクヌギも枯れてしまっているのでしょうか。この3年ほどの間に、博物館周辺でもナラ枯れ(カシノナガキクイムシが媒介するブナ科樹木の病気)がまん延しています。すでに枯れてしまった何本かのコナラを伐採しましたが、開館当初からそびえたつこのクヌギもナラ枯れの猛威にやられてしまったようです。このクヌギは根もとで二股に分かれていて、現在のところ、枯死が確実なのは片側の1本です。近々この1本を伐採する予定ですが、残りの部分についても注意深く見ていきたいと考えています。
(生物担当学芸員)

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