2月23日からオープンする神奈川県立生命の星・地球博物館の企画展「動物のくらしとかたち-薮内正幸が描いた生態画の世界-」(主催 神奈川県立生命の星・地球博物館、共催 薮内正幸美術館)では、生命力あふれる動物の生態画を数多く残した薮内正幸氏(1940-2000年)の原画作品が展示されます。
じつは、当館の生物担当学芸員も薮内氏の作品に子どものころから親しみ、影響を強く受けてきました。そんな理由もあり、3月2日(土)に行われる講演会「生態画の世界へようこそ」に演者の一人として登壇します。
そして、ちょっと恥ずかしながら、水彩画を出展することになり、先日搬入してきました。
講演会では薮内作品の魅力や、生前に一度だけお目にかかった時のエピソードなどお話しする予定です。
薮内作品の特徴は、その動物の最も魅力的な一瞬をとらえた、動きのある姿勢とその角度です。
なぜそんな一瞬を平面に表現できるのか、その秘密は、御子息で薮内正幸美術館館長の藪内竜太さんがたっぷりと解説してくれるはずです。ご興味のある方はぜひご来場ください。
また、この展示では原画だけでなく、そこに登場する鳥や哺乳類の標本(本剥製)がたくさん展示されます。
学術資料としての標本、そして生きている姿を忠実に再現する生態画の魅力を存分に楽しむことができる企画展です。相模原からはちょっと遠い場所にある博物館で開催となりますが、おすすめですのでぜひご覧ください。
(生物担当学芸員)
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