キビタキの水浴び場

毎年、博物館お隣の樹林地では夏鳥のキビタキがやってくることはこのブログでも度々紹介しています。今年は博物館の建物近くでさえずっていることが多いのですが、先日(5月10日)、やけに近いところで「ヒッ、ヒッ」という地鳴き(じなき:さえずりではない、ふだんの鳴き声)が聞こえると思って探して見ると、思いがけず博物館のフェンスにとまって鳴いていました。

フェンスにとまるキビタキ

このフェンスは博物館の裏手の、排水路に沿っている場所です。この排水路は、4メートルほど掘りこまれており、上に金網が張られています。時折、排水が流れるため、ところどころに水たまりもできています。金網は、ヒヨドリくらいのサイズまでしか通り抜けられないため、小鳥にとっては安全この上ない水場となっています。そんな様子を一昨年、このブログでも紹介しました。
キビタキもまた、この水場を利用していたのでした。

金網にとまるキビタキ

この直後に金網の下へスッと入ったところは見たのですが、残念ながら、見失ってしまい、水浴びをしている現場は撮影できませんでした。それでも、キビタキが人工物にとまるところをあまり見たことが無いので、フェンスや金網にとまる様子など、ちょっと面白い写真を撮ることができました。
(生物担当学芸員)

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