稲城市で自然観察会-(おもに)植物編

5月19日、東京都の稲城市iプラザからの講師派遣要請で、当館学芸員が「街なか植物・鳥ウォッチング」の講師を務めてきました。2回連続の講座の1回目は、「(おもに)植物編」です。まず室内で、身近な自然観察を楽しむようになると、365日毎日楽しくなりますよ、というお話しから始めました。なにしろ、私たちが通常行く可能性のある地球上のあらゆる場所に、植物、または野鳥がいるからです。

最初は室内の講義から

15分ほどのお話しの後、早速野外へ出ました。普段通り過ぎている歩道の植込みなどにも、じっくり観察すれば楽しい植物がたくさん生えています。視点を落として、小さなかわいらしい野草の姿をみなさんで楽しんでいます。

視点を落とすと見えてくる、小さな植物を観察

そして、こんな植物の紹介も。ネズミムギの開花の様子です。花のようには見えませんが、雄しべが垂れているこの状態が、開花です。イネ科の植物なので、花びらはありません。

ネズミムギの花

ただし、ネズミムギは花粉症の原因植物です。取り扱いに注意しながら観察しました。
最近目立つようになった外来植物や、タイトルにあるように植物だけでなく、花を訪れている昆虫、さらには姿を見せてくれた野鳥(翌週はおもに野鳥を観察する予定ですが・・)などにも目を向けながら、再びiプラザの前まで戻って来ました。最後は、街路樹として植えられているカツラについてお話ししました。

カツラの木の下で終了

カツラは落葉の頃、甘い匂いを発します。若葉には無い匂いなので、秋の落葉も楽しみですよ、と予告して終了となりました。来週も身近な自然をみなさんと楽しもうと思います。
(生物担当学芸員)

※この観察会は申し込み制で、すでに締め切られています。

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