6月30日に給桑を開始してから43日目の7月12日朝、乾燥させずに生かしておいた繭から、成虫が2頭羽化しました。
カイコガは、翅(はね)はありますが、飛べません。指に載せると、じっとおとなしくとまっています。
手乗りカイコ、モフモフでとってもかわいいですね。
さらに、触覚を時折“くしくし”してお掃除します。羽化したのはオスだったこともあり、メスが出すフェロモンを感じ取る大切な場所なので、こうしてお掃除するのです。映像を撮ったのでご覧ください。
そして、カイコガは食べるための口が無いため、成虫になると何も食べず、飲むこともできません。交尾、産卵をして10日ほどで衰弱死していきます。
はかない成虫期間、来館された方に見ていただくため、成虫も飼育展示に出しました。
食品カップに入った状態ですが、じっくりご覧いただけます。
成虫の展示は来週中頃までくらいとなります。お見逃しなく!
(生物担当学芸員)