さがみはら地域づくり大学の講師を務めました。

7月13日(土)、南区相模大野にあるユニコムプラザさがみはらで開講している「さがみはら地域づくり大学」の講師を務めました。
同講座は、市民協働の観点から地域活動や市民活動を促進するために役立つ知識・技術を体系的に学べる場として開講しているもので、魅力あるまちづくりのための諸活動に参加できる人材の育成を目的としています。

この日講師を務めたのは、おもに地域活動や市民協働の基本を学ぶ「地域活動コース」における座学の1コマ目です。「さがみはらを知る」と題したこの講義では、市職員などが講師となってシティプロモーションやまちづくり、子育て政策などの様々な観点から文字どおり“さがみはらを知”ってもらいます。その中には歴史について学ぶ時間もあるため、当館学芸員が例年講師を務めています。
講師を引き受けるのは今回で2回目なのですが、本年は「さがみはら地域づくり大学」記念すべき節目の10期目とあってか、過去最大の29名が受講されているとのこと。昨年とは違う会場と雰囲気の中、歴史の講義が始まりました。

29名の受講生、過去最多です。

前の週にキックオフミーティングを行った地域活動コースでは、今回担当した「相模原の歴史を知ろう」が本格的な座学の最初の講義となりました。プログラムでは、受講生の皆さんは座学のほか、市内施設訪問やまち巡りを通して様々なことを学ぶ予定になっています。このため、今後の学びに役立つよう、そして、より本市への関心が高まるきっかけとなるにはどうすれば良いか、という視点で構成を考えました。

そこで、時代ごとに本市の歴史における特徴的な出来事を示しつつ、各時代に関連する文化施設や名所・旧跡などを紹介することにしました。例えば、鎌倉時代であれば先日のブログにも登場した横山党や和田義盛の伝承地を、近代では郷土の偉人・尾崎行雄と尾崎咢堂記念館を紹介する…といった具合に、相模原の歴史について古代から現代までお話しました。

クイズを開催!正解と思う選択肢に挙手しています。

また、歴史に興味がある方も、少し苦手意識がある方も楽しんでいただけるよう、講義の途中に全4回のクイズを織り交ぜました。皆さん元気よくご参加くださり、おかげさまで大変盛り上がりました。

講義終了後には、受講生の中から質問や熱心に感想を伝えに来てくださった方がいらっしゃいました。相模原の歴史に関心を寄せていただけたことが伝わり、とてもうれしく思いました。
今回の講義が、皆さんにとってこれからの学びの一助になれば幸いです。

(歴史担当学芸員)

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