8月22日、エントランスでは当館所蔵のシカとイノシシのはく製が来館者のみなさまをお迎えしています。
これは、この日のイベント「相模原のシカ・イノシシの革でキーホルダーを作ろう」のために収蔵庫から運び出してきたものです。
このイベントは、「野生動物との共生の会」による相模原市協働事業の一環として実施したものです。野生鳥獣による農作物被害や林業被害が多発し、有害駆除による鳥獣の捕獲数も多い相模原市域で、身近な場所に野生動物が数多く生息する相模原市の自然について改めて考え、感じてもらうきっかけとなるよう、シカやイノシシの革を使ったキーホルダー作りのワークショップを企画しました。
まず、同会のスタッフからシカやイノシシの捕獲数や、捕獲個体の利用の実情などについてレクチャーがあります。
毎年全国で、シカだけで約70万頭が捕獲されているというお話にみなさん驚かれていました。そしていよいよ、あまり有効利用されていない皮革を使ったキーホルダー作りに移ります。
三つ編みのようなイメージで革を編んでいくのですが、シンプルなのになかなか難しい!
編めたら、それをビスで留めます。
完成!
こちらは、小学6年生の仲良しグループがみんなで取り組んでくれました。
シカやイノシシなどのなめし皮や、頭骨なども展示されていて、みなさんとても興味を持ってくれたようです。
130名以上のみなさんにご参加いただき、身近だけど、日常の中であまり意識することのない相模原市内の野生動物について考えるきっかけになったようです。
(生物担当学芸員)