【甲州道中歴史講座】第2回「武蔵国甲州道中と日野宿本陣」を開催しました。

甲州道中歴史講座の第2回目となる「武蔵国(むさしのくに)甲州道中と日野宿本陣」を、11月17日(日)に開催しました。
この講座は、本市と日野市との共催によるもので、「相模原市×日野市 甲州道中本陣連携事業」の一環として連続講演会形式で行っています。この日も地域の歴史に関心がある方、江戸時代の街道に興味がある方など様々な参加者にお越しいただきましたが、とても嬉しいことに、前回に続いてご参加くださった方が何人もいらっしゃいました。第1回目の様子もこのブログで紹介していますので、よろしければご覧ください。

今回講師を務めたのは、本事業共催の日野市ふるさと文化財課課長で学芸員の金野啓史さんです。

この日もたくさんの方にご参加いただきました!

前回の歴史講座では、主に本市域の甲州道中と宿場、小原宿本陣について紹介しましたが、「武蔵国甲州道中と日野宿本陣」というタイトルのとおり、今回は日野市域のお話がメインとなります。相模原市での開催ということで、まずは多摩川と浅川の合流地点にある日野市の地形や、地理的観点からの歴史について概説いただきました。

日野宿本陣について紹介しています。

その後、武蔵国と相模国(さがみのくに)の街道の宿駅比較から、日野宿のお話へ。渡船場・物流拠点・政治拠点としての視点、そして、“新選組のふるさと”日野市ならではの新選組との関わりから、日野宿が担った役割について解説いただきました。
また、日野宿に存する日野宿本陣は、甲州道中における東京都唯一の現存本陣で、建物が日野市指定有形文化財(建造物)に、「日野宿脇本陣跡」の名称で東京都の史跡にも指定されている貴重な文化財です。金野さんの講義を聴いて、町割りなどに江戸時代の面影を残す日野宿本陣周辺をまち歩きしてみたくなったという方も多いのではないでしょうか。

日野宿本陣(当館学芸員撮影)

さらに、日野市立新選組のふるさと歴史館では、令和7年1月26日(日)まで特別展「甲州道中日野宿と本陣」を開催しています。この特別展は本連携事業の一つに位置づけられ、本日の講座にも関連した内容となっていますので、講座に参加された方もご都合が付かなかった方も、ぜひお運びいただきたいと思います。

次回、第3回目の甲州道中歴史講座は「建築史からみた本陣建物」のテーマで、東京工芸大学教授の海老澤模奈人(えびさわ もなど)さんを講師にお招きします。第1回・第2回とはまた違った視点から小原宿本陣と日野宿本陣について紹介します。どうぞお楽しみに!

(歴史担当学芸員)

カテゴリー: おしらせ, 今日の博物館, 考古・歴史・民俗 タグ: , , , , , , パーマリンク