小さな鳥、大きな鳥

【年末年始休館のお知らせ】相模原市立博物館は12/28(土)~1/3(金)まで休館となります。

真冬らしい天候が続いています。早いものでもう年末。相模原市立博物館の今年の開館も、今日(12月26日)を含めてあと2日となりました。博物館周辺でも冬鳥がやってきています。中でも、国内最小クラスの鳥が冬越しをします。こちらはミソサザイです。

ミソサザイ(市外で撮影)

基本的にやぶの中で生活するため、めったに明るい場所へ出ません。上の写真はたまたま開けた場所へ出てきたところですが、すぐにまたヤブの中へ潜っていきました。
こちらも図鑑などで国内最小と書かれることの多い、キクイタダキです。込み入った枝の中を動き回るので、なかなか撮影できない鳥でもあります。

キクイタダキ(市外で撮影)

鳥というより、セミのような大きめの虫が動き回っているようにも見えます。キクイタダキは、年によって市内で多く見られる年と、ほとんど目にしない年があります、今年はどうでしょうか。
小さな鳥ばかりではありません、冬は大きな鳥もやってきます。こちらはコハクチョウです。

コハクチョウ(2013年に市内緑区の相模川で撮影)

数年に1度程度、市内の相模川へもやってきますが、定期的な越冬地は県内にはありません。大きい上に純白なので、飛んだ時などとても大きく見えます。
そしてこちらはとても珍しい飛来記録になりますが、2017年に市内緑区へ飛来したナベヅル(若鳥)です。

ナベヅル(2017年に市内緑区で撮影)

この時は約3か月間にわたって滞在し、大きな話題になりました。
他にも、西日本で野生復帰したコウノトリが飛来することもあり、冬場は特にこうした大きな鳥の飛来が期待できます。今年はどんな冬鳥の話題が持ちあがるのか、楽しみに待ちたいと思います。
(生物担当学芸員)

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