イカルの群

1月11日の朝、博物館の駐車場を歩いていると、上の方から「クッ、クッ」「ヒーコーキー」とつぶやくような声がしています。イカルの群です。30羽くらいいたでしょうか。ネムノキにとまり、枝にわずかに残ったお豆を食べていました。

ネムノキにとまるイカル

しかし、食事の効率が悪かったのか、ネムノキにはあまり執着せず、すぐに別の木に移りながら大きな嘴(くちばし)で樹皮をかじるように何かを食べていました。

コナラやクヌギの木でも何かを食べていました

それにしても、インパクトのある顔つきです。かつて、鉄道の駅の売店のシャッターにはこの鳥をモチーフにしたキャラクターが描かれていました。今はもう見られなくなりましたが、デフォルメするまでもなく、この黄色い大きな嘴はキャラ立ちします。

大きな黄色い嘴がよく目立ちます

年によっては春に向けて100羽以上の群になることもあり、博物館周辺の樹林を大騒ぎしながら移動する様子が見られます。今年はどれくらいの数になるか、ちょっと楽しみです。
(生物担当学芸員)

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