2月27日、市内南区の公園を歩いていると、キツツキの一種のアオゲラが飛んできてコナラの幹にとまりました。
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コナラの幹にとまったアオゲラ
コツコツと幹をつつくというより、嘴(くちばし)を幹のすき間に射し込んでいるように見えます。何をやっているのか、写真を拡大して見てみると・・
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ピンク色の下が嘴の先に見えます
樹皮のすき間に舌を突っ込んでいるようです。キツツキの仲間は長い舌を持っているので、木に開けた穴に舌を突っ込み、中に潜んでいる昆虫などをすくい出して食べます。また、歩き回っているアリなども同様に舌を使って食べます。今の季節、アリも活動しているものの、行動をよく見ると、樹液が出ている場所を探してしばらくその中に嘴を差し入れています。いくつかの写真を見てみましたが、樹液にアリが集まっていたり、舌先にアリが着いている様子はありませんでした。おそらく、樹液そのものをなめているのでしょう。
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懸命に樹液の出ている場所を探し回っていました
あまり効率の良い採食方法とは思えませんが、冬の間の大切なエネルギー源なのかもしれません。
(生物担当学芸員)