博物館の中庭には様々な植物が植栽されています。その中で、正面入り口側のガラス壁沿いに、こんな植物が伸びてきました。

ヤブレガサの若葉
その名も、ヤブレガサ。若葉が破れた唐傘(からかさ)をすぼめたように見えることから名づけられました。眼玉を付けたら、妖怪“からかさ小僧”になりそうです。先週は、まだ若葉が開く前でこんな形でした。

芽を出したばかりのヤブレガサ
こちらもちょっと妖怪っぽい風貌ですね。
ヤブレガサはキク科の多年草で、丘陵や山地の樹林内で普通に見られます。梅雨のころには大きく伸びて、このようなかわいらしい花が咲きます。

ヤブレガサの花 背景は大きく展開した葉
小さな妖怪のような葉が、数か月で高さ1メートルくらいの植物に育つのも、ある意味“お化け”のようですね。
(生物担当学芸員)