以前(2012.6.7)にも紹介しましたが、林の低いところや植込みの陰などに見られる「ぐるぐる模様」。網の主は「ウズグモの仲間」です。
ぽっかり浮かぶ姿はまるで小宇宙…とはいくら相模原市立博物館でも言い過ぎですか…
ところで、タイトルにつけた「sp.」とは「~の仲間」という意味です。「スペシャル」ではありません。
なぜこのタイトルかというと、このウズグモ類、相模原あたりだと、ウズグモ、カタハリウズグモ、トウキョウウズグモ、エゾウズグモといった種がいる可能性があり、外見ではほぼ見分けがつかず、顕微鏡で生殖器を見てもメスではなかなか区別がつきません。
運よくオスを採集したときに正確な同定が可能なのですが、オス成体がいる時期は短いので、そう簡単にはつかまりません。
というわけで前回の記事と同じように種の同定はせず、このタイトルにしました。そのかわり、といっては何ですが、前回お見せできなかったアングルの写真をお見せします。とにかく、網の造形が面白いので、お楽しみください。(学芸班 木村)