ヤブランが見頃です

お盆期間に入り、博物館は朝からたくさんの来館者をお迎えして賑わっています。

前庭を見ると、花の少ない真夏にひときわ賑わって咲いている花があります。ヤブランです。

淡い紫色の花が無数に咲いています。「ラン」と名前にありますが、ラン科ではなく、ユリのなかまです。その証拠に・・

花被と呼ばれる花びらに相当する部分が6枚あり、しかもよく見ると、内側に3枚、外側に3枚あります。外側を外花被と呼び、通常の花の萼にあたる部分が花弁状に変化したものです。これは、ユリやアヤメ、ヒガンバナなどのなかまに共通の特徴です。ランのなかまは花弁と萼片がそれぞれ3枚と数は似ているのですが、花弁と萼片と呼び名からして違うように色や形がはっきりと分かれています。
ヤブランは花期が長いので、これから9月頃まで見頃が続きます。
(生物担当学芸員 秋山)

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