写真は「マルゴミグモ」。体長がメス:3.5-5.5mm、オス:2.5-3.5mm程度の小さなクモで、生け垣等に水平円網を張ります。
水平円網を張るクモは、ふつう、網の下側に、ぶら下がる姿勢をとります。不安定な網の上で体重を支えるのですから、まあ、当たり前の行動と言えるでしょう。
しかし、何事にも例外はあるもので、このマルゴミグモは、水平に張った円網の真ん中にちょこんと乗っているのです。
どう考えても不安定な気がするのですが、なぜか、これが普通の姿勢のようです。
では、網の上を移動する時はどうするのでしょう?
一度観察した事がありますが、答えは簡単、移動する時は他のクモと同じように網の下側にぶら下がるのでした。なーんだ。
ところでこのクモ、元々暖かい地方にいたものが、近年急激に北上傾向を見せているとの事で、相模原市内で私が初めて見たのが2003年の事。真冬を除くといつでもいるようで、小さいくせになかなかしぶといやつでもあるようです。これからどこまで北上するのか、ちょっと見ものです。(学芸班 木村)
リンク
プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
-
最新記事
アーカイブ
カテゴリー
QRコード
タグ
企画展 (99) カイコ (92) クモ (78) 地質 (65) 歴史 (57) 講座 (46) JAXA (44) プラネタリウム (44) はやぶさ2 (41) ミニ展示 (38) 観察会 (37) 市民学芸員 (35) 星空情報 (32) フデリンドウ (28) 講演会 (28) ふるさといろはかるた (26) 野外調査 (26) 尾崎咢堂 (25) 実習生 (25) 吉野宿ふじや (24) 尾崎行雄 (24) 学びの収穫祭 (24) ジョロウグモ (20) 昆虫 (19) 紅葉 (18) キアシドクガ (18) ワークショップ (18) エナガ (17) はやぶさ (17) 尾崎咢堂記念館 (16) 考古 (16) 大河ドラマ (16) 絶滅危惧種 (16) 外来種 (14) 学習資料展 (13) 民俗 (13) 石 (12) クワコ (12) カワラノギク (12) 臨時休館 (11) がろあむし (11) ミズキ (11) 雨 (10) 冬鳥 (10) 脱皮 (10) キビタキ (10) 舘野鴻 (10) 徳川家康 (10) どうする家康 (10) 相模川 (9) メジロ (9) 展示解説 (9) 実習 (9) ヒレンジャク (9) 出張授業 (9) 議会政治の父 (8) 和田義盛 (8) ヌルデ (8) カラスウリ (8) 自然観察会 (8) コブシ (8) カントウタンポポ (8) 相模原ふるさといろはかるた (8) ゲンジボタル (8) カザグルマ (8) 探鳥会 (8) 羽化 (8) 幼体 (8) ボランティア (8) クイズラリー (8) 徳川四天王 (7) 麻布大学いのちの博物館 (7) 憲政の神様 (7) 横山党 (7) クサギ (7) 眠 (7) カメムシ (7) 冬芽 (7) アブラゼミ (7) セミ (7) スタンプラリー (7) クリスマスリース (7) カルガモ (6) エビネ (6) 特定外来生物 (6) 生物分野 (6) ヤマユリ (6) 繭 (6) 擬態 (6) 津久井城 (6) 雪虫 (6) 抜け殻 (6) 特別公開 (6) センサーカメラ (6) 休館日 (6) ビロードツリアブ (6) 蔟 (6)メタ情報