先日のドイツ連邦議会の記事で書き忘れましたが、強く印象に残ったことが一つ。それは、ドイツでは公共建築物を建てるとき、コストの2%を芸術面の造作や作品の購入に使わなければならないという不文律があることです。
写真は正面玄関に掲げられたリヒターの巨大な作品。
2%基準は現在、法律上の縛りがないものの、事実上、社会的な拘束力を持っているそうです。芸術を守り育てようという素晴らしい規範です。その模範となるべき議事堂は、2%を大きく超える予算がかけられています。
さて、今回の交流事業では自然系の博物館へは行かないので、ちょっと自然の話題を一つ
ドイツの、というよりヨーロッパに広く分布するイエスズメ。ニッチはまさしく日本のスズメとおなじです。
ちょっと違うのは、雄雌の羽色が違うこと。写真の個体はメスです。ニュウウナイスズメに似てますね。次はズキンガラス。市街地でふつうに見られますが、こちらのニッチはハシブトガラスより亜種関係にあるハシボソガラスに近いかも。
本場のセイヨウタンポポ、と言いたいところですが、ヨーロッパのタンポポは種の定義が日本と違うので、うかつなことは言えません。
道端にもたくさんの楽しみが散らばっています。
(生物担当学芸員 秋山)
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プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
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