今月11日から開催中の企画展『あれもこれも世界初!日本の太陽系探査』の会場で、担当学芸員による展示解説を開催しました。 23人の方がご参加くださいました。約30分と限られた時間のため、駆け足の解説でしたが、みなさん熱心に話を聞いてくださってありがとうございました。
解説は、会場に入ってすぐの、ペンシルロケットの実機をからスタートです。写真に写っていませんが、縦長のガラス張りの展示ケースの中に展示中です。
ペンシルロケットは全長23cmの小さなロケットですが、ちょうど60年前に行われた発射実験が、太陽系探査を含む日本の宇宙科学のあゆみの第一歩となりました。
今回、幅広い年齢層の方にご参加いただきました。浴衣姿の方もいらっしゃいます。いかにも夏の企画展という感じです。
解説しているのは、30年前の1985年に打ち上げられて、ハレー彗星に接近観測した2つの探査機「すいせい」「さきがけ」のコーナーです。日本で最初に地球の重力圏から抜け出し「人工惑星」になった記念すべき探査機ですし、もちろん「世界初」の成果も達成しています。
展示解説は企画展期間中ほぼ毎週末開催します。次回は8月2日(日)の13:30~と15:00~の2 回で、ゲスト講師の山田陽志郎さん(元 国立天文台職員、元 当館学芸員)が展示解説してくれます。
詳しいスケジュールはこちらの「イベントカレンダー」をご覧ください。
(天文担当学芸員 岸)