今日の地質分野の博物館実習は相模原市緑区で、地層の剥ぎ取りを行いました。御嶽山が約10万年前に噴火した時の細かい軽石が降り積もってできた地層を剥ぎ取りました。
露頭に向かう途中には急な斜面もあります。滑りやすいので慎重に下ります。
露頭に着いたら作業開始。まず、表面の土や草を取り除き、地層を露出させます。
剥ぎ取りやすくするために鎌やねじり鎌で表面をなめらかにします。
剥ぎ取る箇所に寒冷紗を釘で止めて、その上から剥ぎ取り剤を刷毛で塗っていきます。
剥ぎ取り剤を固めるため、霧吹きで水をかけます。
固まったら、鎌で地層を少し削りながら剥ぎ取っていきます。
立派な剥ぎ取り標本ができました!
(地質担当学芸員 河尻)
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。