昨日お知らせしたとおり、今日からカイコの飼育展示を開始しました。
展示しているのは在来品種の小石丸です。
じつは今回、展示には出していませんが、小石丸のほかにも青熟、大草といったいくつかの在来品種や変異形質を持った系統のカイコを育てています。これらの交雑品種もあり、すべて別々の入れ物に分けて飼育しています。
これらは単に伝統的な在来品種というだけでなく、日本の遺伝学の基礎を築き、蚕遺伝学として世界をリードしてきた実験材料の子孫でもあります。
信州大学繊維学部で系統保存してきた研究用の品種を分けていただいているのですが、日本の蚕遺伝学の蓄積とその奥深さを感じながら飼育しています。
(生物担当学芸員 秋山)