セミヤドリガ

昨日、カイコのためにクワの葉をとろうと駐車場へ出たら、数メートル先にボタッと何かが落ちてきました。すぐにセミだとわかったのですが、ビービーとも言わないしバタバタもしないのでおかしいなと思って近づくと・・

うぁああ・・セミヤドリガが取り付いています。この時期よく見られる光景ですが、何度見てもゾワゾワします。5齢幼虫でパンパンに太っているのが2頭。さすがに寄生されたアブラゼミも衰弱しているようです。

ふ化から2週間ほどで蛹化するそうですが、そう言えば先日このブログでセミの成虫期間を1週間ほどと書いたら、知人から「もっと長いのでは」とご指摘を受けました。確かにセミに特異的に寄生するセミヤドリガの幼虫期間を考えると、セミの成虫期間は数週間以上というのが正しそうです。まあ、野生動物は寿命に達する前にほとんどの個体が何らかの原因で命を落とすので、寿命がどれくらいというのも表現しにくいのも確かです。
(生物担当学芸員 秋山)

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