久しぶりのヒルガオ科ご紹介シリーズです。
真夏から秋にかけて、フェンス沿いや畑の脇などに、いつの間にか小さな花が咲きます。
名前はマメアサガオ。直径1.5センチほどの純白の花は、あまりアサガオらしくありません。戦後、種子が輸入穀物飼料などに混じって入ってきたと言われる北米原産の外来種です。
葉は卵型から普通のアサガオと同じような三裂のものまでさまざまです。博物館駐車場のフェンスにからみついているマメアサガオは卵形の葉のものが多いのですが・・
上の写真の二枚の葉はまったく違う種類の植物の葉です。色の濃い方がマメアサガオで、薄い方はオニドコロ(ヤマノイモ科)です。よく見ると葉脈の入り方が違います。
両種は分類上、まったく異なるグループに属しています。植物どうしなので擬態とは言いませんし、擬態する意味も無いのですが、シルエットだけだとよく似ていますね。
(生物担当学芸員 秋山)