日本鳥学会2015年度大会

今、日本鳥学会2015年度大会参加のために兵庫県立大学神戸商科キャンパスに来ています。

コンパクトながらとても落ち着いた良い環境のキャンパスです。
口頭発表、ポスター発表と日本の鳥類学の最先端研究がひしめいてとても強い刺激を受けることができます。そんな中、今日は高校生によるフレッシュな発表を重点的に聴くことにしました。こちらは、スズメが砂を摂食することの意味に興味を持ち、中学生の頃から研究を始めた生徒さんの発表です。

糞内容物の分析に加えて、近くの博物館で鳥の解剖や剥製作りをするグループに属して筋胃内の砂粒も調べたとのこと。私たち動物標本クラブの活動ともダブります。
総会の前には高校生の発表14組へ奨励の表彰が行われました。必ずや、大学生になってもこの学会へ戻ってくる生徒さんがいるはずです。

「学びの収穫祭」もがんばろうと決意あらたにしました。
今日の午後は学会記念シンポジウム「官民学の連携によるコウノトリ野生復帰事業の推進」が行われました。

地元豊岡市から全国へ広がりつつあるコウノトリ野生復帰も試験放鳥から10年が経ちました。おりしも千葉県野田市で放鳥された個体が神奈川県内へ移動しているという情報も入っていて、興味深く聴きました。そして、やっぱりこうした保全事業は地元がどれだけやる気になるか、ということがキーワードでした。
大会は明日までです。たくさんディスカッションして、いっぱい情報を仕入れて帰ろうと思います。
(生物担当学芸員 秋山)

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