金色の繭

先日ちらっと書いた品種「乞食」の繭がぞくぞくとできてきました。
中国大陸系の品種には黄色い繭を作るものが多く、野生原種と言われるクワコの繭も黄色です。でも、その色はレモン色くらいと表現するのが適当といえる色です。これがクワコの繭です。

「乞食」が繭をつくりはじめて、その繊維の色にちょっと驚きました。そもそも品種名が「金色(こんじき)」から転訛したというのがよくわかります(転訛の方向性はやっぱり理解できませんが・・)。

光の反射もありますが、まさに金色。作り始めてから1日経ったものが下の写真です。

薄い繭をつくる品種でもあり、雑に扱うとすぐへこみそうだし、くびれの部分が特に薄くて引っ張ると本当にちぎれてしまうそうです。
純白の繭の小石丸(右)と並べてみると、その色が際立ちます。

繭が貧弱で実用的ではなさそうですが、これはちょっとプレミアム感漂う品種です。
それにしてもこの品種名はなんとかならないものかと、ちょっと頭を抱えています。
(生物担当学芸員 秋山)

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