今朝、乾燥させずに残しておいた繭から小石丸の成虫が羽化していました。こちらはオスです。
手乗りカイコ!ほんとうにかわいらしいモフモフさんです。
二頭羽化していましたが、ちょうどオスメス一頭ずつでした。メスの容器を開けると、それまでおとなしく指に捕まっていたオスが突然翅をばたつかせながら動き回ります。
メスが誘引腺からフェロモンを出しているのです。オスの触覚がそれを敏感に感じ取っているのでしょう。近くに置くと・・
メスの周りをくるくるとまわり、あっと今に交尾となります。
数時間このままにしておき、午後にはそっと引き離してメスには産卵していただきます。実際に飼育してみて、小石丸は繭は小さいものの、とても元気でクワの食いつきの良い品種だということがわかりました。採卵して来年も育ててみようと思っています。
(生物担当学芸員 秋山)