蛹ならば・・

先日、カイコの幼虫期のオスメスをどう見分けるかについて書きました。
はっきり言って分かりづらかったと思います。でも、蛹になるとわりあいわかりやすくなります。
やはり最尾部を見ます。こちらがメスです。

そして、こちらがオス。縦の模様の入り方や、幼虫期のポイントだった腺がより明瞭になっているのがわかります。

と、ここまで書いておいてなんですが、大きさを見れば一目瞭然です。

左がメス、右がオスです。もちろん、栄養状態などによって大きさは左右されます。でも、同じ品種を同じタイミングで、同じ容器で育てたものであれば、大きさが逆転することはまずありません。メスはお腹に400個以上の卵を持っていますから、大きさが二回りくらい違うのです。
確実に採卵する場合は、こうして繭を切って前もって蛹を出しておきます。ちなみにこの蛹は、品種「乞食」です。
(生物担当学芸員 秋山)

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