今日、市内の方が「コウモリみたいなもの」を博物館へ持ち込まれました。
一週間ほど前に室内に入ってきて飛び回っていたものの外へ出てくれず、隠れてしまったと思ったら今朝、部屋の隅で見つかったそうです。
すでに死亡していたので、引き取らせていただくことに。
種類はアブラコウモリでした。もっとも普通に生息する種類ですが、小さな哺乳類なので標本は手に入りにくく、あまりありません。
アブラコウモリの飛膜は指の間から腕、胴、後ろ足、そして尾へとつながっています。バットマンのマントのように手で持ち上げて腕の下に伸びていると思われていますが、だいぶ違いますね。そのため、飛膜の上方に出ているのは第1指(親指)だけです。
貴重な資料が文字通り舞い込んできて、とてもラッキーな気分になりました!
(生物担当学芸員 秋山)