リターン

今日は野鳥の標識調査最終日でした。調査の期間中に木々のようすがすっかり晩秋に変化しています。

相模原でリターンと言えば、サンプルリターンを成し遂げた小惑星探査機はやぶさですが・・
野鳥の標識調査をやっていてとても嬉しいのが、リターン個体です。これは、すでに標識を付けられた個体がふただび捕獲されることです。たとえばこのシジュウカラ。

昨年11月2日に同じ場所で捕獲、放鳥されたオスでした。昨年は若鳥でしたが、今年は立派な成鳥です。無事にこの地で2年目を迎えたということになります。
ほかにも、クロジという小鳥の同じ個体が3年連続捕獲されました。この鳥は当地では冬鳥なので、少なくとも3年にわたりこの場所へ越冬しに渡ってきたことになります。こうした個体に再会すると、思わず「これからも達者でな!」と心の中で言って放鳥してしまいます。
昨日捕獲されたミヤマホオジロは、この場所では初めて捕獲されました。

なんだかとても美人です。
ずっと大きな声でさえずっている外来種のガビチョウも捕獲されました。ガングロ系ですね。

今回は時期的にやや早めだったのか、冬鳥の数があまり多くありませんでした。さらに遅い時期に実施するとどのような結果になるのか気になります。できれば改めて、真冬に調査してみたいと思っています。
(生物担当学芸員 秋山)

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