今日は今年最後の「生きもの大好きミニサロン」を実施しました。
先日のブログで予告したとおり、クリスマスの翌日ということで、クリスマスカラーで鳥たちを“だます”植物を観察しました。
いかにも熟して美味しそうなアオキの果実(上の写真)、マンリョウやヤブランも・・
実際の果実の中身はどうなんだろう?と、参加者のお子さんたちに採集してもらいました。
指先で果実をつぶして中身を出してみると・・
出てきたのは、果実とほぼ同じ大きさの種子が一つ・・
ヒヨドリなど多くの野鳥が種子は消化できず、フンとしてそのまま出してしまいます。ということは、野鳥にとってほとんど栄養になる部分が無いのが、これらの「派手な」果実だったのです。
それに対して、ヘクソカズラの果実は枯れ草色にまぎれてあまり目立ちませんし、何より強烈なニオイを持っています。
実際にかいでいただきました。
思わず笑ってしまうほど強いニオイです。
でも、栄養価の高い果汁が含まれていて、ヒヨドリなどは夢中になってこの果実を食べます。
短い時間の中でしたが、そんな植物と野鳥のかけひきを見ていただきました。
最後に、下見をしているときに見つけた、樹木プレートの裏で越冬中のヤモリも・・・
さらに調子に乗ってヨコズナサシガメ亜成体の集団越冬も見ていただいたら
「ぎょえぇ~!」
順番を逆にすればよかったと思いつつ、今日も楽しくミニサロンを終了しました!
(生物担当学芸員 秋山)