この時期に博物館お隣の樹林地を歩いていると、地面に薔薇の花が咲いていることがあります。
もちろんこれは薔薇ではなくて、ほとんどは崩れてこんなふうに散らばっています。
正体は、松ぼっくり(松かさ=球果)でした。その親はこちらです。
ヒマラヤスギです。明治初期に園芸用に導入された木で、公園などにもよく植栽されています。スギと名前にありますが、松ぼっくりができることからもわかるように、マツのなかまです。
春先にはこんなかわいらしい芽生えがたくさん見られます(大きく育つことはありませんが)。
松ぼっくりが崩れて散らばったのは鱗片です。一枚を拾ってみたら、人の顔に見えなくもない・・
いろいろと楽しい木です。
(生物担当学芸員 秋山)