鳥の剥製さわさわ

今日午後、開館20周年記念展のピンポイント展示解説として生物分野の解説を行いました。
動植物資料収蔵庫所蔵のフクロウの剥製にちなみ、展示ケースよりもっと間近に見られるよう収蔵庫から2点の剥製を運び出してきました。

展示されているフクロウと同じなかまのコミミズクと、タカのなかまのトビです。じっくりと見ていただいているのは足指や翼の羽。さらに虫めがねでその風切羽の外縁を見ていただきました。
バイオミメトリ(生物模倣技術)の代表例として紹介されることの多いフクロウ類のセレーション構造(ギザギザ構造)です。

下はトビの風切羽の外縁です。ギザギザはありません。

せっかくなので、ほかのいろいろな部位もさわってみます。嘴や爪の鋭さも実感。

フクロウ類の羽のやわらかさも手で確かめていただき、みなさん思わぬさわり心地に驚いていました。
標本の持つ情報量の多さを実感していただけたようです。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 パーマリンク