さがみはら生物多様性シンポジウム

今日は一足飛びに春になったような陽気でした。窓から見える空にはレンズ雲が変形したような、形の変わった高積雲や巻雲がたくさん出ていました。春一番・・だったのかな?(まだ気象庁から発表はないようですが)

さて、午後から相模原市民会館の大会議室で「さがみはら生物多様性シンポジウム」が行われました。これは生物多様性さがみはら戦略(地域戦略)が昨年度策定されたことを受けて、午前中に「さがみはら生物多様性ネットワーク」が設立されたのを記念して行われたものです。

会場はほぼ満席!環境保全活動を実践している団体のみなさんだけでなく、農林業に携わる方や企業、商工関係の方々など幅広く集まり、関心の高さがうかがわれます。まずはこのネットワーク設立のための検討会で中心的な役割を担って下さった日本大学生物資源科学部の岩野秀俊教授から、「相模原における蝶類多様性と外来種問題」の基調講演をいただきました。

続いて博物館から秋山が、「これぞ相模原!生物多様性から見た地域のセールスポイント」として、生きものの特色を地域の特色として見直していただくきっかけとなるような話題を提供しました。
後半は地域の生物多様性保全の実践例として、「NPO法人こもれび」と「田名・望地の田んぼとゲンジボタルを守る会」から活動紹介がありました。
ネットワークの活動はこれから本格化して、その成果が見えるのはきっと何年も先のことになるはずです。でも、ほんとうにさい先の良いスタートを切ることができたと思います!
(生物担当学芸員 秋山)

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